英労働党、スコットランド補選で予想外の勝利

６月６日、英労働党は６日、激しい選挙戦となったスコットランド議会の補欠選挙で予想外の勝利を収めた。エジンバラで２０２１年３月撮影（２０２５年　ロイター/Russell Cheyne）

[ロンドン ６日 ロイター] - 英労働党は６日、激しい選挙戦となったスコットランド議会の補欠選挙で予想外の勝利を収めた。増税や福祉給付の削減などで支持率が低迷しているスターマー政権に一定の安堵（あんど）をもたらす結果となった。

労働党候補のデイビー・ラッセル氏がスコットランド国民党（ＳＮＰ）から議席を奪取した。ラッセル氏の得票数は８５５９票、ＳＮＰは７９５７票、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が７０８８票で３位だった。

選挙前の賭けの倍率ではＳＮＰの勝利が有力視されており、労働党はリフォームUKに次ぐ３位に後退するとみられていた。

今回の選挙ではリフォームＵＫがパキスタン系のスコットランド労働党党首アナス・サルワール氏の民族的背景について繰り返し言及し、他党から批判を招いた。

しかし、リフォームＵＫはイングランドだけでなくスコットランドでも勢力を拡大しつつある。同党の低課税、反移民、反欧州連合（ＥＵ）といった政策は、これまでイングランドのナショナリズムと結び付けられることが多かった。