トランプ氏、中国の関税合意違反を非難 厳しい措置示唆

トランプ米大統領は30日、中国は米国との関税協定に完全に違反したとの考えを示した。写真はカリフォルニア州ロサンゼルス港でドローン撮影した中国からの輸送コンテナ。1日撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、中国が相互に関税率を引き下げる米国との合意のほか、重要鉱物の取引に関する合意にも違反したと主張し、中国に対し厳しい措置を取る可能性を示唆した。
ただその後、ホワイトハウスで記者団に対し、中国の習近平国家主席と会談し、貿易と関税に関する見解の相違を解消することに期待していると表明。「習主席と確実に話し合う。うまく解決できることを願っている」と語った。
トランプ氏は朝方、自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「一部の人にとっては意外ではないかもしれないが、中国は米国との合意に完全に違反した。ナイスガイぶりはここまでだ!」と投稿。トランプ氏は、5月中旬に米中の当局者が90日間にわたり3ケタ台の関税回避に向け「迅速に合意」したと言及。中国製品に最大145%の関税を適用することで引き起こされる「壊滅的な」状況から中国を救うために同意したと述べた。
米中は5月10─11日にスイスのジュネーブで行った閣僚級協議で、相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意。上乗せ分の90日間の停止、経済・貿易関係に関する協議メカニズムの構築も打ち出した。
トランプ氏はこの日の発言で、ジュネーブでの合意に中国がどのように違反したのか、また中国に対しどのような措置を取るのか、具体的には言及していない。
グリア米通商代表部(USTR)代表はCNBCに対し、中国はジュネーブでの合意を順守していないとし、「中国が合意の履行を先送りしていることは全く容認できず、対処が必要だ」と指摘。グリア氏によると、中国の貿易対抗措置で遮断されていた中国からの重要鉱物の輸出が、ジュネーブでの合意で求められているにもかかわらず再開されていない。
ミラー 大統領次席補佐官はホワイトハウスで記者団に対し、トランプ氏の発言を受け「米国は将来的に規則の順守を確実にするためにあらゆる行動を取ることが可能になった」と述べ、トランプ政権が中国を標的とした新たな措置を準備していると示唆した。
こうした中、在米中国大使館の劉鵬宇報道官は米国に対し、中国に対する「差別的制限措置」をやめ、「ジュネーブで行われた高官協議での合意をともに支持する」よう求めた。
米中の貿易交渉についてベッセント財務長官は29日、「やや行き詰まっている」とし、取引成立にはトランプ大統領と習主席が直接関与する必要がありそうだと述べていた。
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