豪小売売上高、4月は前月比-0.1% 予想に反し減少

オーストラリア統計局が30日発表した4月の小売売上高は前月比0.1%減と、市場予想に反して減少した。写真はシドニー中心部で2011年9月撮影(2025年 ロイター/Daniel Munoz)
[シドニー 30日 ロイター] - オーストラリア統計局が30日発表した4月の小売売上高は前月比0.1%減と、市場予想に反して減少した。
温暖な気候で冬物衣料の販売が落ち込んだほか、百貨店も値引きセールがなく売り上げが低迷した。消費者の慎重な姿勢が改めて浮き彫りになった。
金利低下やインフレ鈍化にもかかわらず、消費が低迷しており、市場では次回7月の豪準備銀行(RBA)理事会で追加利下げが行われるとの見方が強まっている。
市場予想は0.3%増だった。前月まで3カ月連続で増加していた。
前年同月比では3.8%増と、前月の4.3%増から伸びが鈍化。人口増加率が年1.7%前後であることを踏まえると、歴史的に見て低い伸びにとどまっている。
食品、衣料、百貨店の売上高は全て減少。家庭用品の販売や外食は増えたが、洪水被害を受けたクイーンズランド州で先送りされていた消費が顕在化したことが一因とみられる。
RBAは今月、25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施。市場では年内に少なくともあと3回の追加利下げがあると予想されている。