北朝鮮、駆逐艦進水式で重大事故 出席の金総書記が激怒=KCNA

北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は5月22日、金正恩朝鮮労働党総書記が軍艦の進水式典を監督中に事故が発生したと報じた。写真は、韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)内の北朝鮮国旗。2022年7月、板門店で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は22日、金正恩朝鮮労働党総書記が出席して東部・清津で前日開かれた新型軍艦の進水式で重大な事故が発生したと報じた。金氏は「犯罪行為」で容認できないと激しく非難したという。
報道によると、この艦船は5000トン級の駆逐艦で、進水の際にバランスを崩して艦底の一部が損傷したという。金氏は不注意による事故で「わが国の尊厳と自尊心を崩壊させた」とし、6月の党大会の前に修復するよう命じた。被害の詳細や死傷者が出たかどうかには触れられていない。
KCNAは「金正恩総書記は、絶対的な不注意、無責任、非科学的な経験主義によって引き起こされた重大事故、そして犯罪行為であり、起き得る範囲を超え、容認できないという厳しい評価を下した」と伝えた。
北朝鮮でこうした事故が公表されるのは異例。4月にも同国最大級の5000トン級駆逐艦が進水した。