ニュース速報
ワールド

マスク氏、政治献金削減へ テスラCEO「あと5年継続」

2025年05月21日(水)07時07分

米実業家イーロン・マスク氏は20日、政治献金を大幅に削減すると明らかにした。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[ドーハ/ワシントン 20日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏は20日、政治献金を大幅に削減すると明らかにした。昨年には、トランプ氏の大統領選挙キャンペーンやその他の共和党議員を支援するためにおよそ3億ドルを費やしていた。投資家の懸念が強まる中、自身のビジネス運営に軸足を戻す姿勢を示唆した。

同時に、米電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者(CEO)にあと5年留まる意向を示した。テスラでの役割とトランプ政権への関与のバランスを懸念する声に対処する。

マスク氏はカタールで開催された経済フォーラムで「政治献金に関しては、今後大幅に減らすつもりだ。これまでに十分に実施したと考えている」と述べた。

世界一の富豪であるマスク氏が発言通りに政治献金を大幅に削減すれば、トランプ氏と共和党は最大の支援者を失うことになるかもしれないが、マスク氏が経営する企業にはプラスになる可能性がある。マスク氏の富は主にテスラと、ロケットメーカーのスペースXの株式と結びついている。

トランプ大統領の最も著名な支援者の1人としてのマスク氏の役割は、テスラに対する抗議活動を促し、売り上げ減と株価下落につながっている。

ただマスク氏は「将来、政治支出をする理由があれば、そうするつもりだ」とも語っており、将来的に政治への出費を完全に否定したわけではない。

テスラのCEOにとどまる予定はあるかとの質問に対しては「その点については全く疑いの余地はない」と述べ、CEOに留まる上で最も重要な要素は、テスラを適度にコントロールできることだと述べた。マスク氏はテスラ株約13%を保有している。

マスク氏は昨年の米大統領選で2億5000万ドルの献金を行い、トランプ大統領の当選を支援。トランプ政権で「政府効率化省(DOGE)」を自ら率いている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

OPECプラス有志国、増産拡大 8月54.8万バレ

ワールド

OPECプラス有志国、8月増産拡大を検討へ 日量5

ワールド

トランプ氏、ウクライナ防衛に「パトリオットミサイル

ビジネス

トランプ氏、7日にも中国とTikTok米国事業の売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    「登頂しない登山」の3つの魅力──この夏、静かな山道…
  • 7
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 8
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 9
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 4
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 5
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 6
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 9
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中