英加仏、対イスラエル制裁を警告 「ガザでの軍事作戦停止せよ」

英国、カナダ、フランスの首脳は5月19日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの新たな軍事攻撃を停止し、援助制限を解除しなければ制裁を科すと警告し、ネタニヤフ首相に一段の圧力をかけた。写真はイスラエル軍の避難命令を受け、ハンユニス東部から避難するパレスチナ人。同日、ガザ地区南部で撮影(2025年 ロイター/Hatem Khaled)
[ロンドン 19日 ロイター] - 英国、カナダ、フランスの首脳は19日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの新たな軍事攻撃を停止し、援助制限を解除しなければ、制裁を科すと警告し、ネタニヤフ首相に一段の圧力をかけた。
イスラエル軍は16日に新たな作戦の開始を発表、ネタニヤフ氏は19日、ガザ地区全域を掌握する方針を示した。
英政府が発表した共同声明は「イスラエル政府による一般住民への必要不可欠な人道支援の拒否は容認できず、国際人道法に違反する可能性がある」と指摘。「われわれは、ヨルダン川西岸地区における入植地拡大のいかなる試みにも反対する。制裁を含むさらなる行動を取ることを躊躇しない」とした。
これに対してネタニヤフ氏は「英国、カナダ、フランスの指導者たちは、(2023年)10月7日のイスラエルへの大量虐殺的攻撃に対して巨額の賞金を提供しているようなもので、このような残虐行為をさらに招いている」などと反論した。
3カ国首脳は共同声明で、米国、カタール、エジプトが主導するガザでの即時停戦の努力を支持するとし、紛争の2国家解決策の一部としてパレスチナ国家を承認することにコミットしていると強調した。