フィンランド、予備役の年齢上限引き上げ案 31年までに100万人

5月14日、 フィンランド政府は予備役兵の年齢上限を現在の60歳から65歳に引き上げる案を公表し、意見募集を始めた。写真は2023年5月、ロバヤルビで行われた演習で撮影(2025年 ロイター/Janis Laizans)
[ストックホルム 14日 ロイター] - フィンランド政府は14日、予備役兵の年齢上限を現在の60歳から65歳に引き上げる案を公表し、意見募集を始めた。実現すれば、予備役兵は2031年までに12万5000人増の100万人になる。
隣国ロシアによるウクライナ侵攻への対応として2023年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟したフィンランドでは、男性には兵役義務があり、女性は志願制となっている。兵役後、徴兵対象者は予備役に編入される。
ハッカネン国防相は声明で「フィンランドの防衛力は、一般徴兵制、訓練された予備役、国を守る強い意志を基盤としている。予備役の年齢上限引き上げで、より多くの人に国防参加の機会が生み出される」と述べた。
この案は意見募集後に議会に提出され、審議を経て最終的に採決される。