カナダ首相、新内閣を発表 目指すは米国との新関係構築

5月13日、カナダのカーニー首相(写真)は新内閣を発表し、トランプ米政権との新たな関係を早急に構築する意向を示した。写真は同日、オタワで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[オタワ 13日 ロイター] - カナダのカーニー首相は13日、新内閣を発表し、トランプ米政権との新たな関係を早急に構築する意向を示した。
カーニー氏は閣僚の人数をトルドー前政権下の39人から29人へ減らしたが、新内閣ではシャンパーニュ財務相やルブラン対米貿易・州政府間関係相ら主要閣僚の一部を続投させた。
ジョリー外相は産業相に就任し、後任の外相にはアニタ・アナンド氏を起用した。
昨年12月に財務相を辞任したフリーランド氏は運輸・国内貿易相として続投する。
カーニー氏は記者団に「わが国の政府は迅速かつ断固とした決意で改革の責務を果たす」と強調。「わが国の労働者と企業は米国が課した不公正な関税に直面し続けている。われわれの政府はカナダ国民のために闘う」と表明した。
また同氏は、カナダは国内貿易の障壁を取り除いて公共支出を削減するとともに、経済を米国への依存から脱却させるために多額の投資が必要だと訴えた。