原油先物、2週間ぶり高値付近 米中貿易摩擦緩和とドル安で
[北京 14日 ロイター] - 14日序盤の原油先物価格は、相互関税の一時的な引き下げを巡る米中合意やドルの下落を受けて、2週間ぶりの高値付近で推移している。
0008 GMT(日本時間午前9時08分)時点で、北海ブレント先物 は、0.1ドル(0.15%)安の1バレル=66.53ドル。米WTI先物 は0.07ドル(0.11%)安の63.60ドル。前日はいずれも2.5%以上上昇した。
リスタッド・エナジーのアナリストはメモで、米中の合意は「需要側の悲観的な見方をある程度和らげた」としながらも、関税の影響が長引く可能性があるとの見方を示した。
市場はトランプ米大統領の湾岸諸国歴訪に注目している。リスタッド・エナジーの国際商品市場責任者ムケシュ・サデフ氏は、夏の旅行シーズン中の原油価格高騰を防ぐことがトランプ氏の今回の訪問の主要課題になると述べた。
「市場にとって大きな未知数は、イラン、ロシア、ベネズエラに対する米国の行動がどのような形で供給の増減に影響するかだ」と語った。