イスラエル国防相、フーシ派に報復警告 イランを非難

5月8日 イスラエルのカッツ国防相(写真)は8日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルへの攻撃を継続すれば、フーシ派が手痛い打撃を被ることになると警告、イスラエル軍はいかなる任務にも備えていると述べた。写真は2024年11月、エルサレムで撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[8日 ロイター] - イスラエルのカッツ国防相は8日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルへの攻撃を継続すれば、フーシ派が手痛い打撃を被ることになると警告、イスラエル軍はいかなる任務にも備えていると述べた。
トランプ米大統領は6日、フーシ派が中東の重要な航路の妨害をやめることに同意したため、フーシ派に対する攻撃を停止すると表明。ただ、フーシ派は7日、米国との停戦合意にイスラエルへの攻撃停止は含まれていないと述べ、国際海上輸送を混乱させている商船などへの攻撃を完全には停止しない姿勢をにじませた。
カッツ国防相は「イスラエルは、いかなる脅威、いかなる敵からも自衛できなければならない」とXに投稿。「フーシ派が我々への攻撃を続ければ、イスラエルから大きな打撃を受けるだろう。IDF(イスラエル国防軍)はいかなる任務にも備えている」と述べた。
カッツ氏は、イラン指導部がフーシ派に資金提供と武器供与を行っていると非難。イランに対し、代理システムは終わり「悪の枢軸は崩壊した」と述べた。
また、イランが直接的な責任を負うとも発言し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマス、シリアのアサド前政権、イエメンのフーシ派に対して行われたような行動がテヘランでも実行される可能性があると警告した。