シリアの化学兵器廃棄の絶好の機会、アサド政権崩壊で=外交筋
外交筋は9日、シリアのアサド政権崩壊によって、同国内に残存するとみられる化学兵器を廃棄する時が到来したという認識を示した。写真は9日、シリアのカーミシュリーで撮影(2024年 ロイター/Orhan Qereman)
[ハーグ 9日 ロイター] - 外交筋は9日、シリアのアサド政権崩壊によって、同国内に残存するとみられる化学兵器を廃棄する時が到来したという認識を示した。
外交筋は、アサド政権が「何年にもわたり、われわれとイタチごっこをしてきた」とし、化学兵器を巡り「進行中の計画が存在すると確信している」と述べた。その上で、同政権崩壊を受け、「(化学兵器を)永久に廃棄する絶好の機会だ。今がその時だ」と言明した。
アサド政権は内戦中、自国民に対し化学兵器を複数回使用したとみられている。
化学兵器禁止機関(OPCW)は9日発表した声明で、シリア情勢を踏まえ、同国内の化学兵器関連施設を注視しているとし、大使館を通じ、禁止されている化学兵器を全て申告し廃棄する義務があることをシリア側に改めて伝えたと明らかにした。
シリアは2013年にOPCWに加盟し、禁止されている化学兵器1300トンを申告し廃棄した。しかしその後も「申告されていない可能性のある化学兵器の本格的な開発と製造」が継続している可能性が指摘されていた。
OPCWのチームは10年以上にわたり、残存している可能性のある化学兵器を特定しようと取り組んできたものの、アサド政権の妨害によってほぼ進展がなかったとしている。
OPCWのニコール・シャンペイン米国大使は声明で、シリアが未申告の化学兵器を保有していることは「拡散の危険」とし、「ここ数日の動向によってシリアの国際的義務の順守につながることを期待している」とした。
OPCWの執行理事会は12日に臨時会合を開催する見通し。
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