ニュース速報
ワールド

ルーブル下落は重要なインフレ要因、次回会合に向け考慮=中銀副総裁

2024年12月04日(水)11時52分

 12月3日、ロシア中央銀行のザボトキン副総裁は、11月に通貨ルーブル相場が主要通貨に対して下落したことは12月20日の金融政策決定会合を前に考慮すべき重要なインフレ要因だと述べた。写真はロシア中銀。モスクワで昨年8月撮影(2024 ロイター/Shamil Zhumatov)

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア中央銀行のザボトキン副総裁は3日、11月に通貨ルーブル相場が主要通貨に対して下落したことは12月20日の金融政策決定会合を前に考慮すべき重要なインフレ要因だと述べた。

ルーブルは対ドルで約15%下落。アナリストはこれについて、ロシアと欧州のエネルギー取引決済を担うガスプロムバンクなど、ロシアの銀行に対する米国の制裁発動から起きた外貨のパニック買いとしている。

ザボトキン氏は「全体としてはもちろん、新たなインフレ加速要因となる」と記者団に述べ、ルーブル下落の影響は会合前に規制当局が入手する最新のインフレ期待データに表れるとの見通しを示した。

中銀は10月、インフレ対策と過熱経済の抑制に主要政策金利を2003年以来最高となる21%に引き上げた。

ザボトキン氏は、中銀はこれまでのところ景気が冷え込む兆候はないと指摘。24年の年間インフレ率は中銀予想の8.5%を上回る可能性があると述べた。

ルーブル安を受け、多くのアナリストは12月の会合で追加利上げが行われると予想している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米でTikTok運営維持目指す意向=次

ビジネス

米新規失業保険申請は1.4万件増の21.7万件、予

ワールド

イエメンのフーシ派、ガザ停戦違反なら攻撃継続へ

ビジネス

米ターゲット、11─1月売上高見通し引き上げ 利益
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 2
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の超過密空間のリアル「島の社交場」として重宝された場所は?
  • 3
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 4
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    トランプの「領土奪取」は暴論にあらず。グリーンラ…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    韓国ユン大統領、逮捕直前に気にしていたのは意外にも…
  • 10
    韓国の与党も野党も「法の支配」と民主主義を軽視し…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 6
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 7
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    古代エジプト人の愛した「媚薬」の正体
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中