ニュース速報
ワールド

インドの資産運用大手、高リスク投資商品の立ち上げを計画

2024年10月09日(水)13時45分

Jayshree P Upadhyay

[ムンバイ 8日 ロイター] - インドでは市場監視当局が規制を緩和し、高リスクの投資商品の販売を認めたため、国内の大手ファンドがこうした金融商品の立ち上げに動いている。

インド証券取引委員会(SEBI)は先月、資産運用会社が株式のロング・ショート戦略やデリバティブ(金融派生商品)などリスクの高い投資戦略に基づく金融商品を顧客に提供することを許可した。こうした金融商品は最低投資額が100万ルピー(1万1939.59ドル)に設定され、高リスクの引き受けが可能な投資家向けに販売される予定だ。

国内の資産運用大手5社の幹部が向こう6─8カ月以内にこうした金融商品を立ち上げる見通しだと明らかにした。この5社の合計運用資産残高(AUM)は国内ミューチュアルファンド業界全体の25%に相当する。

韓国ミラエ・アセット・ファイナンシャル・グループ傘下のミラエ・アセット・インベストメント・マネジャーズのスワラプ・モハンティ最高経営責任者(CEO)は「今、3ないし4種類の投資戦略を検討中で、市場からのフィードバックに基づいて最適なものを決める。株式のロング・ショートなどの戦略を議論している」と述べた。

日本生命傘下のニッポン・インディアのスンディープ・シッカCEOは、新たに提供するファンドは従来と全く異なると述べたが、詳細には触れなかった。

このほかICICIプルデンシャル・ミューチュアルファンド、DSPミューチュアルファンド、エーデルワイス・ミューチュアルファンドも幹部が同様の金融商品の立ち上げ計画を最終調整中だと述べた。

インドでは現在、オルタナティブ投資ファンド(AIF)が高リスク金融商品を手掛けているが、最低投資額は1000万ルピーで、AIFは規制面の要件が少ない。

ミューチュアルファンドが提供する新たな金融商品はヘッジファンドが提供する商品に類似するが、厳格なリスク開示要件や投資制限に従うことが義務付けられる。

SEBIはデリバティブに振り向ける資産の割合をファンドの資産全体の25%に制限している。ただ、投資上限やリスク開示に関する最終的な指針はまだ公表されていない。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

東京コアCPI2月、制度要因で2%割れ 日銀は基調

ワールド

ヒラリー氏、エプスタイン問題巡り「情報なし」 下院

ビジネス

語学アプリの米デュオリンゴ、予約販売額の見通しが予

ワールド

小売販売1月は前年比1.8%増、自動車販売や食品値
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルーの大スキャンダルを招いた「女王の寵愛」とは
  • 4
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウク…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    【和平後こそリスク】ウクライナで米露が狙う停戦「…
  • 10
    「3列目なのにガガ様が見えない...」観客の視界を遮…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 9
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 10
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中