ニュース速報
ワールド

イスラエル、ガザ南部への攻撃継続 戦争拡大の懸念高まる

2024年08月13日(火)07時42分

国際社会からパレスチナ自治区ガザでの戦闘停止と戦争拡大の防止を求める声が高まる中、イスラエル軍は12日も、ガザ南部の都市ハンユニス近郊での作戦を続行した。イスラエル南部スデロットで2023年5月撮影(2024年 ロイター/Ammar Awad)

Nidal al-Mughrabi

[カイロ/ワシントン 12日 ロイター] - 国際社会からパレスチナ自治区ガザでの戦闘停止と戦争拡大の防止を求める声が高まる中、イスラエル軍は12日も、ガザ南部の都市ハンユニス近郊での作戦を続行した。    

パレスチナの医療関係者によると、この日のイスラエル軍の攻撃で少なくとも18人が死亡。ガザ市郊外や最南部ラファでもそれぞれ数人の死者が出た。新たな避難命令が出され、退避を余儀なくされる民間人も一段と増加した。

こうした中、パレスチナのイスラム組織ハマスは15日に予定されているエジプトとカタールの仲介による停戦協議に対し懐疑的見方を示し、イスラエル側からの動きは見られなかったと述べた。

ハマスに近い2人の情報筋によると、ハマスは、新たな会談要請は最高指導者イスマイル・ハニヤ氏やイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの幹部暗殺に対する報復を抑止するため、イスラエルと事前に調整されたものだと確信しているという。

これについて仲介交渉に近いパレスチナ当局者は「これは婉曲な拒否だと言える。ハマスが実行可能な計画を得られれば状況は変わるかもしれないが、今のところハマスはイスラエルのネタニヤフ首相が合意することに真剣ではないと考えている」と述べた。

米国務省は停戦協議が予定通り進められると予想していると述べ、停戦合意は依然として可能だとの見方を示した。

国務省のパテル副報道官は定例会見で、米国は協議が継続することを十分期待しており、関係国と引き続き協力していくとし、合意はまだ可能だと付け加えた。

「交渉が当然のように前進することを十分期待している。交渉担当者全員が交渉のテーブルに戻り、この合意を締結させるべきだ」と述べた。

会談がハマス抜きで行われるのか、もしくは、米政府がハマスの参加を確実にするために地域のパートナー国と協力しているのかについては明らかにしなかった。

イスラエルのガラント国防相は11日、オースティン米国防長官と電話会談し、イランがイスラエルに対する大規模な攻撃を準備している兆候があると伝えた。ニュースサイト「アクシオス」のバラク・ラビド記者が会談に詳しい関係者の話としてXで明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

北朝鮮から弾道ミサイルの可能性あるものが発射、すで

ワールド

米、カーグ島の軍事目標「完全破壊」 イランは石油施

ワールド

米で「アンティファ」メンバーに有罪判決 初のテロ罪

ビジネス

パウエルFRB議長巡る召喚状、地裁が差し止め 司法
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 2
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切りは常軌を逸している」その怒りの理由
  • 3
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド太平洋防衛
  • 4
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 7
    『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントに…
  • 8
    イラン攻撃のさなか、トランプが行った「執務室の祈…
  • 9
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 10
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中