トルコ大統領がSNS批判、「パレスチナ人の声封じる」
8月5日、トルコのエルドアン大統領は、ソーシャルメディア各社はパレスチナ人の声を封じようとしていると厳しく批判した。2021年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
[イスタンブール 5日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は5日、ソーシャルメディア各社はパレスチナ人の声を封じようとしていると厳しく批判した。
トルコでは画像共有アプリ「インスタグラム」がハニヤ氏暗殺を悼む投稿を削除したことに対して高官から批判が相次ぎ、先週インスタグラムへのアクセスが遮断された。トルコとインスタグラムは話し合いを続けている。
エルドアン氏はアンカラで行った演説でイスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者がイランの首都テヘランで暗殺されたことについて、「われわれはデジタルファシズムに直面し、パレスチナの殉教者の写真すら許されず、即刻禁止されている。彼らはあらゆる手段を講じてイスラエルの残虐行為を隠ぺいし、パレスチナ人の声を封じ込めており、特にソーシャルメディア企業は文字通り戦闘員となっている」と述べた。
インスタグラムの広報担当者は「トルコでインスタグラムにアクセスできなくなったために何百万人もの人々が家族や友人とつながる日常的な方法を奪われ、企業も顧客に接触できなくなっている。サービスを復旧させるためにできる限りのことを続ける」と述べた。
ネットワーク監視団体ネットブロックスによると、トルコのインスタグラム利用者数は5700万人余りで世界第5位。