ニュース速報
ワールド

NATO基金、AI・ロボット・宇宙技術に投資 防衛力強化へ

2024年06月18日(火)19時00分

北大西洋条約機構(NATO)は18日、防衛力強化に向けた10億ユーロ(11億ドル)の「NATOイノベーション基金(NIF)」について、投資先企業の第1陣を発表した。イラスト写真は23年6月撮影。(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)

(英文の修正により最後から2番目の段落の「フラクタイルAI」を「フラクタイル」に修正しました)

Martin Coulter

[ロンドン 18日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)は18日、防衛力強化に向けた10億ユーロ(11億ドル)の「NATOイノベーション基金(NIF)」について、投資先企業の第1陣を発表した。

NATOはロシアによるウクライナ侵攻開始から数カ月経過した2022年夏に同基金を立ち上げ、防衛力強化につながる技術に投資すると表明した。基金には加盟32カ国中、フィンランド、スウェーデンを含む24カ国が拠出している。

NIFは18日、欧州のテクノロジー企業4社に直接投資したことを確認。防衛、安全保障、強靭性を巡る課題への対応に寄与するとした。

チャットGPTなど対話型人工知能(AI)の基盤となる大規模言語モデル(LLM)の効率化を目指す英コンピューターチップメーカーのフラクタイルや、重量物運搬から監視まで幅広い機能を備えた無人ロボットの設計を手がけるドイツのARXロボティクスが含まれる。

航空機や自動車向けの軽量素材を製造する英iCOMAT、微小重力や真空状態といった宇宙の条件を利用して軌道上で半導体を製造する英スペース・フォージも資金提供を受けた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

欧州金融業界向け重要通信技術提供者、EUがAWSな

ワールド

中国首相、ロシア大統領とモスクワで18日に会談=新

ビジネス

米政府系住宅金融2社の株式売却、短期的に不可能=ア

ワールド

MI5、中国スパイがヘッドハンター装い英議員に接触
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中