ニュース速報
ワールド

パレスチナ国連加盟、審査委が勧告で合意できず

2024年04月17日(水)13時14分

パレスチナの国連加盟申請を審査する安全保障理事会の委員会は、申請が正式加盟の基準を満たしているかを巡り「全会一致で安保理に勧告することができなかった」との報告書をまとめた。写真は米ニューヨークの国連本部で14日に撮影(2024年 ロイター/Eduardo Munoz)

Michelle Nichols

[国連 16日 ロイター] - パレスチナの国連加盟申請を審査する安全保障理事会の委員会は、申請が正式加盟の基準を満たしているかを巡り「全会一致で安保理に勧告することができなかった」との報告書をまとめた。

ロイターが16日に報告書を入手した。

外交筋によると、パレスチナは引き続き安保理に対し正式加盟を勧告する決議案の採決を18日にも行うよう働きかける見通し。

正式加盟が認められれば、事実上、パレスチナ国家が承認されることになる。パレスチナは現在、非加盟オブザーバー国家の資格を付与されている。

正式加盟には安保理の承認後、国連総会で3分の2以上の賛成が必要となるが、イスラエルを支援する米国は安保理で拒否権を発動できる。

米政府は今月、パレスチナ国家の樹立について、国連ではなく、当事者間の直接交渉で実現すべきとの見解を示した。

国連安保理は以前からイスラエルとパレスチナの二国家が安全で承認された国境内で隣国として共存する構想を支持している。

加盟申請を審査する安保理の委員会は全15理事国で構成。先週2回、パレスチナの申請について議論したが、16日に今回の報告書に同意した。

報告書は「申請が加盟の全ての基準を満たしているかについて、委員会は全会一致で安保理に勧告することができなかった」とし「異なる見解が表明された」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

訂正-仏ロクシタン、株式を非公開化 18億米ドルで

ビジネス

商船三井、25年3月期純利益は減益予想 

ワールド

アジア太平洋、軟着陸の見込み高まる インフレ低下で

ワールド

中国4月PMI、製造業・非製造業ともに拡大ペース鈍
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「瞬時に痛みが走った...」ヨガ中に猛毒ヘビに襲われ…

  • 8

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 9

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 10

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 9

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 4

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 5

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 8

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    「誰かが嘘をついている」――米メディアは大谷翔平の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中