ニュース速報
ワールド

仏大統領、ロシアからの攻撃に警戒感 パリでウクライナ支援会合

2024年02月27日(火)08時33分

2月26日、マクロン仏大統領は約20人の欧州首脳がパリに集まったウクライナ支援会合で、今後数年以内に起こり得るロシアからの攻撃に備えるべきであり、ウクライナを財政・軍事的に支援するさらなる取り組みが必要との共通認識が欧州諸国内にあるとの認識を示した。写真は同日、ウクライナ支援会合後にエリゼ宮で記者会見するマクロン氏。代表撮影(2024年 ロイター)

Michel Rose John Irish

[パリ 26日 ロイター] - マクロン仏大統領は26日、約20人の欧州首脳がパリに集まったウクライナ支援会合で、今後数年以内に起こり得るロシアからの攻撃に備えるべきであり、ウクライナを財政・軍事的に支援するさらなる取り組みが必要との共通認識が欧州諸国内にあるとの認識を示した。

冒頭で「われわれは皆、ロシアの人々と戦争をしたくないということに同意している」と述べ、事態のエスカレートを抑制するとの決意を示した。

その後、ウクライナへの軍隊派遣について、その可能性は否定できないと表明。「何も排除すべきではない。ロシアが勝利しないよう、われわれは必要なことを全て行う」と述べ、この件に関しては戦略的あいまいさを維持するとした。

また、欧州諸国は対ロシア制裁回避を支援している国々への制裁に取り組むことで合意したと付け加えた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオリンク方式を通じて会合に出席し、マクロン氏の紛争激化に対する警告に同意。「プーチン(・ロシア大統領)にわれわれの成果を破壊できず、侵略を他国に拡大できないことを知らしめなければならない」と述べた。

一方、オランダのルッテ首相は会合後、記者団に「大きな危機感があった」と述べ、ウクライナに送る弾薬を世界中で購入するというチェコの構想を首脳らが支持していると明らかにした。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米はテック規制見直し要求、EUは鉄鋼関税引き下げ 

ビジネス

ウォラーFRB理事、12月利下げを支持 1月は「デ

ワールド

トランプ氏、オバマケア補助金の2年間延長を検討=報

ワールド

元FBI長官とNY司法長官起訴、米地裁が無効と判断
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 2
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 3
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後悔しない人生後半のマネープラン
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    「搭乗禁止にすべき」 後ろの席の乗客が行った「あり…
  • 8
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 9
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 10
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判殺到、そもそも「実写化が早すぎる」との声も
  • 4
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 7
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 8
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネ…
  • 9
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 10
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中