中国からの投資規制緩和も、国境安定なら=インド高官
インド商工省の官僚トップ、ラジェシュ・クマール・シン氏は17日、ロイターの単独インタビューに応じ、中国との国境地帯で平和が続けば、インドは中国からの対内投資規制を緩和する可能性があるとの見解を表明した。写真は1月17日、スイスのダボスで撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
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[ダボス(スイス) 18日 ロイター] - インド商工省の官僚トップ、ラジェシュ・クマール・シン氏は17日、ロイターの単独インタビューに応じ、中国との国境地帯で平和が続けば、インドは中国からの対内投資規制を緩和する可能性があるとの見解を表明した。
インドは2020年以降、国境を接する国々に拠点を置く企業からの投資審査を強化しており、シン氏の発言は政府高官として初めて対中規制緩和に向けたシグナルとなった。
インタビューは世界経済フォーラムの年次総会が開かれたスイスのダボスで行われた。同氏は「両国が抱えていた国境問題が安定したと思う」と発言。対中規制について「国境における両国の関係が安定すれば、変更する可能性がある」と踏み込んだ。
1962年の中印国境紛争以降、両国は外交・軍事の両面で協議を続けてきたものの、2022年に2度、両軍は衝突した。ジャイシャンカル外相は23年6月、ヒマラヤ西部は対立が潜在しているとして、両国がそうした状態から距離を置く工夫をする必要があると述べた。
シン氏は「ここ1年ほどは何も事件が起きていない」と発言。状況が安定、改善するという見通しについては「経済界の一般的な期待を表明している」と説明した。
中国外務省の毛寧報道官は19日、シン氏のコメントに対し、国境問題の解決プロセスが両国関係の正常な発展に影響を与えるべきではないとの認識を示した。
定例会見で質問に答え、「中印の国境問題は歴史に残された問題であり、2国間関係の中で適切に位置付け対処されるべきと中国は考えている」と述べた。
経済・貿易での協力が両国に利益となることをインド側が十分に理解することを望むとし、中国企業が投資し事業を行うための「公平で公正、透明かつ差別のない事業環境」の実現を求めた。
*中国外務省報道官の発言を追加しました。





