ドイツ経済相、予算審議集中で中東歴訪中止 COP28も欠席

ドイツのハーベック経済相は3日、中東訪問を中止した。写真は、2023年11月27日にベルリンで会見する同相。(2023年 ロイター/Annegret Hilse)
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツのハーベック経済相は3日、中東訪問を中止した。2024年連邦政府予算の歳入不足問題を巡る審議に集中するためとした上で、解決策について「大いに楽観している」と述べた。
広報担当によると、ハーベック氏は4日夜にドバイに到着して第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)に出席後、オマーン、イスラエル、サウジアラビアを歴訪する予定だったが、ショルツ首相が延期するよう要請した。
リントナー財務相は29日、憲法裁判所の判決を踏まえ、24年の連邦政府予算4500億ユーロに対して170億ユーロ(186億6000万ドル)程度の歳入不足が生じるとの見通しを示した。解決策として社会支出、国際気候変動関連資金、開発協力と一部補助金の削減を提案した。
ハーベック氏はトーク番組で「合意に向け順調に進展していると大いに楽観的だ」と述べた。ただ、詳細には触れなかった。