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米下院議長解任で年内政府閉鎖の可能性、格付けに影響なし=フィッチ

格付け会社フィッチは4日、米下院でマッカーシー議長の解任動議が可決されたことを受け、連邦予算を巡る与野党の攻防で年内に政府機関が一部閉鎖される可能性があるとした。ただ、政府機関が閉鎖されても米国のソブリン格付けには影響しないとの見方を示した。(2023年 ロイター/Tom Brenner)
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 格付け会社フィッチは4日、米下院でマッカーシー議長の解任動議が可決されたことを受け、連邦予算を巡る与野党の攻防で年内に政府機関が一部閉鎖される可能性があるとした。ただ、政府機関が閉鎖されても米国のソブリン格付けには影響しないとの見方を示した。
フィッチのシニア・ディレクター、リチャード・フランシス氏はポッドキャストで、つなぎ予算が可決された直後に下院議長の解任動議が可決されたことを踏まえると、連邦予算を巡る与野党の瀬戸際の駆け引きは続くと予想され、年内に政府機関が閉鎖される可能性は否定できないと述べた。
フィッチは8月、向こう3年間に予想される財政悪化に加え、一般政府債務が高水準で増加していることを背景に、米国の外貨建て長期債格付けを「AAA」から「AAプラス」に引き下げた。
フランシス氏は、その際に米国のガバナンスの悪化は格付けに織り込まれたとし、今後米国の政府機関が閉鎖されても格付けに影響は及ばないとの見方を示した。