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インド、24年に急成長するアジア市場トップの1つの可能性=JPモルガン幹部

米金融大手JPモルガンのアジア太平洋地域部門の最高経営責任者(CEO)、フィリッポ・ゴリ氏は、同社にとってインドが2024年、オーストラリア、日本と並んでアジア太平洋地域で最も急速に成長する3市場の1つとなる可能性があるとの見解を示した。(2023年 ロイター/Adnan Abidi)
Ira Dugal
[ムンバイ 26日 ロイター] - 米金融大手JPモルガンのアジア太平洋地域部門の最高経営責任者(CEO)、フィリッポ・ゴリ氏は、同社にとってインドが2024年、オーストラリア、日本と並んでアジア太平洋地域で最も急速に成長する3市場の1つとなる可能性があるとの見解を示した。
ゴリ氏はロイターとのインタビューで「人々はチャイナ・プラスワンの全要素に非常に期待しており、これまでは他の国々が恩恵を受けてきたが、インドが最大の恩恵を受ける可能性がある」と語った。
インドには世界の多くの企業が移転を検討しているサプライチェーン(供給網)の一部を受け入れる規模があるのが理由だとした。
米アップルなどのグローバル企業がインドでの生産を強化しており、米電気自動車(EV)テスラなどの企業もインドでの生産開始を検討している。
アジア第3の経済大国であるインドは、24年3月31日までの会計年度で6.5%の経済成長を見込んでおり、税制やその他の優遇措置を提供するなどしてグローバル企業の誘致に努めている。
ゴリ氏は「(インドに)欠けている1つの要素は、より組織化されたインフラで、中国に比べて分散しており、統一されていないように見える」と指摘。ローエンドの製造業は中国から移転しているが、ハイエンドの製造業はまだだとする一方、「インドでの調査や活動のレベルは非常に高まっている」とも述べた。