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米国務長官、サウジ・イスラエル国交正常化に尽力と表明 核に言及せず

ブリンケン米国務長官は8日、米国は中東の主要な同盟国であるサウジアラビアとイスラエルの外交関係を正常化するための努力を進めると述べた。写真は6月8日、リヤドで撮影(2023年 ロイター/Ahmed Yosri)
[リヤド 8日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は8日、米国は中東の主要な同盟国であるサウジアラビアとイスラエルの外交関係を正常化するための努力を進めると述べた。ただ、米国がサウジの核開発を支持するかどうかについては言及を避けた。
サウジのファイサル外相は共同会見で、米国が自国の原子力発電を支援する合意が成立することを望むと述べた。
イスラエルとの国交正常化と引き換えに、サウジの民生用核開発計画に対する米国の支援が行われるかについては、どちらも言及しなかった。
3日間のサウジ訪問を終えたブリンケン氏は、イスラエルとその近隣諸国との関係を正常化し、より統合された中東への道を開くことは米国にとって優先事項だと述べた。
一方、ファイサル氏は共同会見で、国交正常化が利益をもたらすことに同意したが、イスラエル人とパレスチナ人の間の二国家解決への道筋がなければ、それは限られたものになるだろうと述べた。
ファイサル氏は、サウジは民生用核開発の入札相手として米国を希望していると述べた。民生用核開発協力を巡る協議は、サウジ政府が核兵器開発を防ぐための核濃縮と再処理の制限に同意しないため、停滞している。