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サウジの独自減産、原油市場は反応薄 景気懸念で=シェブロン

6月8日、米石油大手シェブロンの幹部は、サウジアラビアが独自の原油減産を発表したものの、世界経済の先行き懸念から原油価格の上値が抑えられているとの見方を示した。写真は昨年9月撮影(2023年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米石油大手シェブロンの幹部は8日、サウジアラビアが独自の原油減産を発表したものの、世界経済の先行き懸念から原油価格の上値が抑えられているとの見方を示した。
サウジは4日、7月に日量100万バレルを独自に減産すると表明した。ただ、サウジの決定以降も原油先物価格はほとんど変わっておらず、北海ブレント先物は8日、1バレル=76ドル弱で推移した。
シェブロンの中流部門担当幹部コリン・パフィット氏は、ロイターとのインタビューで「景気が減速しているという不安感がある」と指摘。「サウジは日量100万バレルの減産を決定したが、市場は反応しなかった。マクロ経済に対するセンチメント次第だ」との見方を示した。
中国の経済活動が活発になり、それに伴い燃料需要が増加すれば、市場のセンチメントは急速に変化する可能性があると指摘。「非常に急速に好転する可能性がある」との見方を示した。