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IMF、今年のサウジ成長率を2.1%に下方修正 原油減産で

6月7日、国際通貨基金(IMF)は7日、サウジアラビアの年次経済審査後の声明で、2023年の同国国内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%とし、5月に示した3.1%から下方修正した。写真はリヤドの街並み。2013年撮影(2023年 ロイター/Faisal Al Nasser)
[ドバイ 7日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は7日、サウジアラビアの年次経済審査後の声明で、2023年の同国国内総生産(GDP)伸び率予想を2.1%とし、5月に示した3.1%から下方修正した。
今年4月に石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が、協調減産の枠組みを24年末まで延長することで合意したとの発表を受けた対応。
サウジは昨年、原油価格上昇による歳入増で財政収支が10年ぶりに黒字となり、GDPは8.7%増加した。
サウジエネルギー省は4日、今年7月に自主的に日量100万バレルの追加減産を行うと表明していた。ただ、世界的な経済への懸念と不透明な需要見通しが重しとなり、価格への影響は軽微となっている。
IMFは、4月の減産合意でGDPが押し下げられるものの、非石油部門の成長は好調が続くと予想。「強い消費支出と事業実施の加速で需要が押し上げられ、23年の非石油部門成長率は平均5%となる」との見通しを示した。