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メキシコ与党、重要州の知事選で勝利見通し 24年大統領選控え

6月4日、メキシコで実施された地方選で、ロペスオブラドール大統領(写真)の左派与党・国家再生運動(MORENA)が野党の地盤の一角を切り崩す見通しとなった。写真はメキシコのメキシコシティ で3月撮影(2023年 ロイター/Henry Romero)
[メキシコ市 4日 ロイター] - メキシコで4日実施された地方選で、ロペスオブラドール大統領の左派与党・国家再生運動(MORENA)が野党の地盤の一角を切り崩す見通しとなった。
中部メキシコ州の選挙管理機関IEEMによると、州知事選は開票率約42%の段階でMORENAのデルフィナ・ゴメス候補が53.5%、野党連合のアレハンドラ・デルモラル候補が43.6%をそれぞれ得票。ゴメス氏が52.1─54.2%、デルモラル氏が43.0─45.2%の支持を獲得する見通しという。
国内最大の人口を擁する同州では中道の制度的革命党(PRI)が1929年から知事の座を握ってきた。ゴメス氏が勝利すれば、MORENAが支配する地方政府は全体の3分の2に当たる21州からさらに増える。
一方、北部コアウイラ州ではPRIの候補が勝利する見通しだ。MORENAは党内争いが響いた。
メキシコでは来年に大統領選を控える。2018年12月に就任したロペスオブラドール氏は現在も約60%の支持率を維持しているが、メキシコの憲法では大統領の任期は1期6年に制限されている。
大半の世論調査によると、MORENAの大統領選候補争いはロペスオブラドール氏に近いとされるシェインバウム・メキシコ市長がリードし、エブラルド外相が僅差で続いている。