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キーウ周辺に36回の空爆、ロシア西部にウクライナから砲撃

ウクライナは2日、首都キーウ(キエフ)とその周辺で一晩に36回のロシアからの空爆があったが、撃退したと明らかにした。提供画像(2023年 ロイター)
[キーウ 2日 ロイター] - ウクライナは2日、首都キーウ(キエフ)とその周辺で一晩に36回のロシアからの空爆があったが、撃退したと明らかにした。一方、ウクライナと国境を接するロシア西部では、当局者が親ウクライナの戦闘員が越境攻撃を行ったと述べた。
ウクライナ軍は同日、首都キーウ(キエフ)周辺で夜間に36のミサイルやドローン(無人機)を撃墜したと発表。落下した破片により子どもを含む2人が負傷し、住宅5棟が被害を受けたとメッセージアプリ「テレグラム」で明らかにした。
一方、ロシア当局によると、この日はウクライナ北部の複数地域から国境を越えた砲撃があった。
ロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は2日、ウクライナが国境付近の町を砲撃し、合計4人が死亡したと明らかにした。国境に接する町シェベキノでは、工業施設で火災も発生したという。
ロシア国防省は1日にも、ベルゴロド州に侵入してきた「親ウクライナ派武装勢力」を撃退したと発表した。侵入は1週間あまりの間で2回目となる。ウクライナは関与を否定している。
ベルゴロド州の攻撃を実行したと主張する集団「自由ロシア軍団」は、自らを、「自由世界」の一員となるロシアを作るためプーチン政権と戦うロシア人であるとしている。反プーチン政権の「ロシア義勇軍」とともに、ウクライナの命令ではなく、自らの力で攻撃するロシア人有志であると述べている。
プーチン大統領は2日、特定の「悪意ある者」がロシアの不安定化工作を強めているとし、閣僚に対し「いかなる状況下でも」これを許さないよう呼びかけた。