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スーダン首都で激しい衝突、停戦延長後の小康つかの間

国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の武力衝突が続くスーダンで、双方が5日間の停戦延長に合意したことを受け、首都ハルツームでは戦闘が小康状態となっている。1日撮影(2023年 ロイター/Mohamed Nureldin Abdallah//File Photo)
[ドバイ 30日 ロイター] - 国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の武力衝突が続くスーダンで、双方が5日間の停戦延長に合意したものの、その後も首都ハルツームなどで激しい衝突があった。停戦延長後、戦闘はいったん小康状態となったが、それもつかの間だった。
衝突は30日遅くから各都市の郊外で発生。RSFは声明で、軍が停戦を破ったと非難し、正当防衛だったと述べた。
国連や一部の支援機関、大使館、スーダン中央政府の一部などは首都を離れ、紅海沿岸の海運拠点ポートスーダンに業務を移した。ポートスーダンでは混乱はほとんど見られていないが、非常事態宣言と午後11時から午前5時までの夜間外出禁止令が出されている。
停戦を仲介したサウジアラビアと米国が声明を発表し、停戦順守は不完全だったが、推定200万人に援助を届けることができたとした。
一方、国連児童基金(ユニセフ)によると、人口4900万人のスーダンで1360万人以上の子どもが緊急人道支援を必要としている。また世界食糧計画(WFP)は、今後数カ月で最大250万人が飢餓状態に陥ると予想。戦闘が始まって以来、1万7000トンの食糧が略奪されたと明らかにした。