ニュース速報

ワールド

米韓、ミサイル演習実施 北朝鮮のミサイル発射受け

2022年10月05日(水)14時03分

 10月5日、韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮によるミサイル発射を受け、米軍と韓国軍がミサイル演習を実施し、複数のミサイル試験発射を行ったと明らかにした。写真は韓国国防省が同日提供(2022年 ロイター/South Korean Defense Ministry)

[ソウル 5日 ロイター] - 韓国軍合同参謀本部は5日、北朝鮮によるミサイル発射を受け、米軍と韓国軍がミサイル演習を実施し、複数のミサイル試験発射を行ったと明らかにした。

北朝鮮は4日朝、5年ぶりに日本を飛び越える弾道ミサイルを発射した。ミサイルは青森県上空を通過し、太平洋上に落下。日本は一部地域の住民に避難を呼びかけた。日本政府は過去最長の飛翔距離だったと分析し、中距離弾道ミサイル(IRBM)火星12型の可能性があるとしている。

韓国軍合同参謀本部の声明によると、米韓両軍は米国製の短距離弾道ミサイル「ATACMS」をそれぞれ2発発射した。

韓国軍はこれとは別に、米国との合同演習中のミサイル発射が失敗して住民を不安にさせたとして謝罪した。発射に失敗したミサイル「玄武2」は弾頭を搭載していたが爆発しなかったと明らかにした。

同軍によると、9月に数年ぶりに韓国に寄港した米空母ロナルド・レーガンが、日本海に配置されることになった。「極めて異例」の動きで、北朝鮮からのいかなる脅威にも対応する米韓同盟の決意を示す意図があるとした。

バイデン米大統領と岸田文雄首相は北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて電話会談し、ミサイル発射を「最も強い言葉」で非難した。欧州連合(EU)は、ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議に違反する「無謀で意図的な挑発行為」だと批判。国連のグテレス事務総長も安全保障理事会の決議違反だと非難した。

国連安全保障理事会は北朝鮮への対応を協議する会合を5日に開催する。米国が要請したが、中国とロシアは公開会議の開催に反対している。外交筋によると、両国は安保理の対応は朝鮮半島情勢の緩和につながるようなものでなくてはならないと主張している。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中