ニュース速報
ワールド
米中、軍幹部が電話会談 中国参謀長「恣意的な挑発には反撃」
米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長(写真)は7日、中国軍の李作成統合参謀部参謀長と電話会談を行った。6月撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)
[ワシントン 7日 ロイター] - 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は7日、中国軍の李作成統合参謀部参謀長と電話会談を行った。中国側の発表によると、李氏はいかなる「恣意的な挑発」にも「断固反撃する」と警告したが、両国の対話強化とリスク管理の必要性にも言及した。
ミリー氏の報道官によると、両氏は「責任を持って競争を管理し、意思疎通を維持することの必要性」について議論。ミリー氏は、中国人民解放軍が危機管理の改善と戦略的リスクの軽減について実質的な対話を行うことの重要性を強調した。
このほか、地域と世界の安全保障に関する問題を巡り意見を交換した。
中国国防省によると、李氏は両国軍が「故意に対立を生み出し、衝突を引き起こすのではなく」、相互尊重や客観性を守り、対話をさらに強化してリスクを管理し、協力を促進すべきだと指摘。
中国は中核的な国益に関して妥協や譲歩の余地はないとも述べた。
また米国に対し、台湾との軍事関係を停止して「米中関係や台湾海峡の安定に対するショックを避ける」よう改めて求めた。
中国軍は断固として国の主権と領土の一体性を守ると強調した。