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米ウェストバージニア州のオピオイド訴訟、医薬品卸売3社が勝訴
7月4日、米ウェストバージニア州の連邦地裁は、州の一部地域での医療用麻薬「オピオイド」中毒のまん延について、医薬品卸売り・流通大手3社の賠償責任を認めない判断を下した。写真はオピオイド入り鎮痛剤。オハイオ州の薬局で2017年6月撮影(2022年 ロイター/Bryan Woolston)
[4日 ロイター] - 米ウェストバージニア州の連邦地裁は4日、州の一部地域での医療用麻薬「オピオイド」中毒のまん延について、医薬品卸売り・流通大手のマッケソン、アメリソースバーゲン、カーディナル・ヘルスの賠償責任を認めない判断を下した。
同州のハンティントン市とキャベル郡は25億ドルの損害賠償を請求していたが、地裁判事は、3社がオピオイド過剰供給をもたらしたのでなく、医師の処方によって薬局への供給量が増えたと指摘した。
3社は2006─14年の期間にハンティントンとキャンベルの薬局にオピオイド入り鎮痛剤5130万個を卸したが、規制薬物を合法的な処方箋に従って流通させることに問題はないとした。
全米各地で提起されたオピオイド関連訴訟を巡り3社と米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は昨年、全米の州・自治体に対して総額260億ドルの和解案を提示。ハンティントンとキャンベルは和解には応じずにこれを上回る賠償を求めていた。