ニュース速報

ワールド

台湾外交トップ、東欧を来週訪問 中国反発

2021年10月21日(木)18時13分

 10月21日、台湾外交部(外務省)は、呉釗燮外交部長(外相、写真)が来週欧州を歴訪すると明らかにした。写真は台北で4月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

[北京/台北 21日 ロイター] - 中国は21日、台湾外相の欧州歴訪計画に反発した。この日、台湾外交部(外務省)は、呉釗燮外交部長(外相)が来週欧州を歴訪すると発表していた。

台湾外交部報道官によると、呉氏は26日にスロバキアで地元シンクタンクが主催するフォーラムに出席。その後チェコのプラハを訪れ、ミロシュ・ビストルチル上院議長およびプラハのズデニェク・フジブ市長と会談する。

ビストルチル議長とフジブ市長は昨年台湾を訪問している。呉氏のチェコ訪問は予定されていたが、スロバキア訪問は決まっていなかった。

中国外務省の汪文斌報道官は、スロバキアとチェコに「強い不満」を表明し、両国に「二カ国間関係の政治的基礎を損ねる」ことのないよう求めた。

呉外交部長は29日には、ローマで国際議員連盟が主催する会議でバーチャル形式で発言することを検討しているという。この会議にはチベット亡命政府のトップ、ペンパ・ツェリン氏を始め、中国政府と対立している人々が出席する。

外交部報道官は「国際社会の支援を今以上に積極的に求め、中・東欧の民主主義国家との関係を強化することを期待している」と語った。

台湾は、バチカン以外欧州のどの国とも正式な外交関係を持っていないが、チェコやスロバキア、ポーランド、リトアニアは台湾に新型コロナウイルスワクチンを無償供与するなどして関係を深めている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中