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フィリピンCPI、7月は7カ月ぶり低い伸び コロナで一段と鈍化も
8月5日、フィリピン統計局が発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.0%上昇で7カ月ぶりの低い伸びとなった。マニラの生鮮市場で2月撮影(2021年 ロイター)
[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が5日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年比4.0%上昇となり、6月の4.1%から伸びが鈍化した。これは7カ月ぶりの低い伸びで、フィリピン中央銀行の予想レンジである3.9%─4.7%の下限に近い値となった。
フィリピン中央銀行は、新型コロナウイルス感染抑制策が再導入された後、物価の伸びはさらに鈍化する可能性があるとしている。
インフレ率が2021年の中銀の目標バンドである2%―4%の範囲内に収まったのは今年に入って初めて。
ロイターがまとめた市場予測の中央値3.9%上昇は上回った。
変動の激しい食品と燃料を除いたコアインフレ率は2.9%で、6月の3.0%から低下した。
フィリピン中銀のジョクノ総裁は、インフレ率は2022年から2023年にかけても確実に目標範囲内に収まる見通しとしつつ、ロックダウン(都市封鎖)厳格化により低下する可能性が高いと指摘。「コロナ変異株の出現と制限緩和の遅れは需要とインフレの双方に下振れリスクをもたらす」と述べた。
首都マニラといくつかの州では、6日から制限措置が強化される。