ニュース速報

ワールド

EU、域内の渡航制限緩和で合意 ワクチン接種完了なら制限なし

2021年06月11日(金)20時23分

欧州連合(EU)加盟国は11日、夏の観光シーズンに向けて域内の渡航制限を緩和し、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した渡航者は検査や隔離措置を免除することを決定した。制限が緩和されたギリシャのアテネで5月撮影。(2021年 ロイター/Costas Baltas)

[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国は11日、夏の観光シーズンに向けて域内の渡航制限を緩和し、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した渡航者は検査や隔離措置を免除することを決定した。

EU議長国のポルトガルによると、27カ国の大使は欧州委員会の修正案を承認した。渡航の14日前までにワクチン接種を完了した人はEU内を自由に移動することが可能になる。

その他の渡航者に対する制限は出国する国でどの程度感染が抑制されているかに基づいて行うとしている。

EU域内ではこれまでに、成人の4分の1強がワクチン接種を完了している。

EUは新型コロナ陰性やワクチン接種を証明する「コロナパスポート」を導入する。7月1日までに用意が整う見通しだが、一部の国は前倒しで開始する。

ワクチン接種の進展を受けて、EUは各地域の感染リスクを示す色分けの基準を緩和する。

陽性率が4%未満の場合、現在は14日間の10万人当たりの新規感染者数が25人未満なら「緑」となるが、これを50人未満に引き上げる。陽性率が1%未満なら75人未満でも緑とする。「オレンジ」も同様に基準を緩和する。

緑の地域からの渡航は制限を課されないが、オレンジは検査の可能性がある。「赤」は自主隔離の可能性があり、「濃い赤」は不要不急の渡航を控えるべきとしている。

加盟国は感染者が急増した場合に渡航を全て禁止する「緊急ブレーキ」を導入することが可能。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:無人タクシー「災害時どうなる」、カリフォ

ワールド

中国軍、台湾周辺で「正義の使命」演習開始 実弾射撃

ビジネス

中国製リチウム電池需要、来年初めに失速へ 乗用車協

ビジネス

加州高速鉄道計画、補助金なしで続行へ 政権への訴訟
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中