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EU、J&J製ワクチンの再開準備整う 10カ国に約32万回分到着
4月21日 欧州各国は米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナワクチンの使用を開始する準備を整えた。ワクチン接種計画を加速させる考え。写真は2月9日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
[ベルリン 21日 ロイター] - 欧州各国は21日、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナワクチンの使用を開始する準備を整えた。ワクチン接種計画を加速させる考え。
ドイツの保健省は各州への供給を近々開始し、21日からかかりつけ医がワクチンの使用を再開すると発表した。フランスは再来週からワクチンを受け取る見通し。
オランダは来週から使用を開始する予定だ。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、21日時点で、約32万回分のワクチンが欧州経済領域(EEA)の10カ国に到着した。
コロナワクチンをめぐっては、約4カ月前に供給が始まってからこれまでに1億3400万回分が納品された。
米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックによる大量のワクチン供給に比べれば欧州で4番目に承認されたJ&J製ワクチンが占める割合はわずかだが、接種計画が加速すると期待されている。
J&Jは6月末までに、5500万回分のワクチンを欧州連合(EU)に供給する予定。
欧州医薬品庁(EMA)は20日、J&J製ワクチンと米国で確認された接種後の血栓症との関連性を指摘したものの、接種による恩恵がリスクを上回ると結論付けた。
J&Jはこれを受けて同日、供給再開を発表したが、再開時期には言及していなかった。同社は米欧当局が血栓症をめぐり調査を開始後の13日に供給を一時中止していた。