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豪、見習い就労者向け賃金補助を拡充へ 大規模雇用支援終了で
オーストラリアのモリソン首相(写真)は3月9日、見習い就労者の賃金を一部負担する補助金制度を拡充すると発表した。支出額は12億豪ドル(9億2000万米ドル)を予定している。昨年11月、羽田空港で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[キャンベラ 9日 ロイター] - オーストラリアのモリソン首相は9日、見習い就労者の賃金を一部負担する補助金制度を拡充すると発表した。支出額は12億豪ドル(9億2000万米ドル)を予定している。
モリソン氏はシドニーで演説し「先週の国内総生産(GDP)は豪経済が回復しつつあることを示した」とする一方で「多くの企業は依然として支援を必要としており、実習生や研修生が技術を磨く機会を得て働き続けることが重要だ」と。
新型コロナウイルスによる影響が大きい業界を支援するための700億豪ドル規模の雇用維持給付金(ジョブキーパー)は3月末で終了する。モリソン氏は同プログラムの終了後、的を絞った刺激策に置き換える考えを示していた。
ジョブキーパー終了後に失業率が上昇するとの懸念が出ているが、フライデンバーグ財務相は9日、テレビ局チャンネル・ナインに「ジョブキーパーが終了しても、1年間を通して失業率は着実に低下していく」と語った。