ニュース速報

ワールド

アストラゼネカ製ワクチン、英の接種結果が他国の参考に=専門家

2021年03月02日(火)19時24分

 英オックスフォード大学のワクチン研究部門代表は2日、アストラゼネカと共同で開発した新型コロナウイルスワクチンについて、英政府が公表した高齢者への接種結果が海外諸国の参考になるとの認識を示した。写真はアストラゼネカ/オックスフォード大のワクチン。2月撮影(2021年 ロイター/Peter Cziborra)

[ロンドン 2日 ロイター] - 英オックスフォード大学のワクチン研究部門代表は2日、製薬大手アストラゼネカと同大学が共同で開発した新型コロナウイルスワクチンについて、英政府が公表した高齢者への接種結果が、同ワクチンを利用する海外諸国の参考になるだろうとの認識を示した。

英国はアストラゼネカのワクチンを高齢者にも接種しているが、欧州諸国の多くは同社ワクチンの高齢者を対象にした臨床試験データが不足しているとして、自国での高齢者向け接種は控えている。

英保健・社会福祉省の公衆衛生部門は1日、アストラゼネカと米ファイザーのワクチンの政府接種計画で、いずれかの接種を1回受けた80歳以上の人のコロナ感染症による入院を防ぐ有効性が80%超あるとの研究結果を発表。

70歳以上の発症を防ぐ有効性はファイザーで57-61%、アストラゼネカで60-73%だった。

オックスフォード・ワクチン・グループ代表のアンドリュー・ポラード氏は、海外諸国が英国の接種データの結果を分析して、ワクチンの利用方法を見直すかとの質問に「各国の専門家委員会は、今後数日かけて、まさにそのようなことを行うだろう」とBBCラジオに発言。

「意思決定の際の参考になると確信している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏のインフレ率低下へ、条件整えば利下げも=E

ワールド

米上院、国土安保長官の弾劾訴追却下

ビジネス

首都圏マンション、3月平均価格7623万円 反動で

ビジネス

スウェーデン中銀、5月か6月に利下げも=副総裁
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 3

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲深くも「勇ましい」空軍のサルマ王女

  • 4

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 5

    パリ五輪は、オリンピックの歴史上最悪の悲劇「1972…

  • 6

    人類史上最速の人口減少国・韓国...状況を好転させる…

  • 7

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 8

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 9

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 10

    アメリカ製ドローンはウクライナで役に立たなかった

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 7

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 8

    「もしカップメンだけで生活したら...」生物学者と料…

  • 9

    温泉じゃなく銭湯! 外国人も魅了する銭湯という日本…

  • 10

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 7

    巨匠コンビによる「戦争観が古すぎる」ドラマ『マス…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中