ニュース速報

ワールド

ミャンマーのスー・チー氏が出廷、新たな容疑で訴追=弁護士

2021年03月01日(月)19時24分

ミャンマー軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問は1日、裁判所の審理にビデオ会議方式で出廷した。資料写真、2019年7月撮影(2021年 ロイター/Ann Wang)

[1日 ロイター] - ミャンマー軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問は1日、ネピドーの裁判所で行われた公判にビデオ会議方式で出廷した。

健康状態は良好とみられるが、1カ月前の軍事クーデターの際の訴追に加え、新たな2件の容疑で訴追されたという。

同氏の弁護士がロイターに明らかにした。弁護士がスー・チー氏の姿を見たのは、2月1日の軍事クーデター以降で初めて。

弁護士はロイターに「お母さん(スー・チー氏の愛称)の姿をビデオで見た。健康そうだった。弁護士に会いたいと要請していた」と述べた。

スー・チー氏は75歳。クーデターで他の党幹部とともに拘束されて以降、公の場に姿を見せていない。

同氏は当初、無線機を違法に輸入した容疑で訴追され、その後、新型コロナウイルス対策の手続きに違反した自然災害管理法違反で訴追された。

この日はさらに、「恐怖や警戒を引き起こす」恐れのある情報の公開を禁じた植民地時代の刑法に違反した容疑と、機器のライセンスについて規定した通信法に違反した容疑で訴追されたという。

弁護士によると、次回の審理は今月15日。クーデターに反対する人々からは、容疑はでっち上げだとの声が出ている。

最大都市ヤンゴンでは治安部隊が音響閃光弾や催涙ガスを使ってデモ隊を追い払った。1日はこれまでのところ新たな死傷者の報告はない。

*情報を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏ケリング、成長回復に店舗網縮小と「グッチ」依存低

ワールド

米、台湾への7億ドル相当の防空ミサイルシステム売却

ワールド

日中局長協議、反論し適切な対応強く求めた=官房長官

ワールド

マスク氏、ホワイトハウス夕食会に出席 トランプ氏と
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 10
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中