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中印のコロナワクチン接種、完了は22年終盤にずれ込む見通し=調査
英誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は27日、人口が多い中国とインドでは新型コロナウイルスワクチン接種プラグラムの完了が2022年終盤にずれ込むとの調査結果を発表した。写真はインド企業のバーラト・バイオテックが開発したワクチン。今年1月16日、ニューデリーで撮影。(2021年 ロイター/Adnan Abidi)
[シンガポール 27日 ロイター] - 英誌「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は27日、人口が多い中国とインドでは新型コロナウイルスワクチン接種プラグラムの完了が2022年終盤にずれ込むとの調査結果を発表した。
EIUのディレクター、アガテ・デマレ氏はまた、「大半の発展途上国がワクチンの広範な供給を受けられるようになるのは2023年以降になる」と指摘。「人口の年齢層が若い低所得国をはじめ、一部の発展途上国はワクチンを分配する動機を失う可能性があり、感染が広範に拡大したり、分配のコストがあまりにも高額と判明すれば特にその可能性は強い」とした。
アフリカの大半の国はワクチン普及が2023年初頭以降になるとみられる一方、アジアの多くの国は22年終盤までに広範なワクチンの供給を受けられる見通しだとした。
世界保健機関(WHO)が主導するコロナワクチンの世界的な公平分配を目的とした枠組み「COVAX」による低所得国へのワクチン供給は、先進国への供給や発展途上国のインフラ不備が原因で時間がかかる可能性があるとした。
COVAXは21日、今年中にワクチン18億回分を92カ国の低所得国に供給するとの最新目標を明らかにした。対象国の総人口の約27%への接種が可能になるという。