ニュース速報

ワールド

ドイツ、4─5カ月のコロナ規制を覚悟すべき=経済相

2020年11月16日(月)10時31分

 ドイツのアルトマイヤー経済相は、国民は今後4─5カ月は新型コロナウイルス感染拡大抑制のための厳しい規制を覚悟する必要がある、との見解を示した。写真はコロナ検査する医療スタッフ、フランクフルトで13日撮影(2020年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[フランクフルト 15日 ロイター] - ドイツのアルトマイヤー経済相は、国民は今後4─5カ月は新型コロナウイルス感染拡大抑制のための厳しい規制を覚悟する必要があり、現在の規制が早期に緩和されると期待すべきでないとの見解を示した。

同相は、ビルト紙日曜版に対し、「(感染者数が)峠を越えたわけではない。経済を定期的に動かしたり止めたりするヨーヨー式の閉鎖は無理」と述べた。

ドイツは他の欧州諸国同様、感染第2波に見舞われており、限定的な制限を行う「ライト版ロックダウン」と呼ばれる規制を実施。レストランは閉鎖されているが、これまでのところ学校と店舗は継続している。

国立感染症研究機関ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、15日に確認された感染者数は1万6947人、累計では79万0503人となった。週末は、自治体のデータがすべて提出されないことから、感染者数が少なくなる傾向がある。

アルトマイヤー経済相は、規制緩和を急ぐことに警戒を呼びかけ「数週間前のフランスのように、1日5万人の感染が出る事態を望むのでなければ、われわれは真実を見通し、どの規制をふたたび解除できるかを絶えず推測することを止めなければならない」と述べた。

そのうえで、「早すぎる時期に規制を緩和した国はすべて、人命を失うという高い代償を支払っている」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ニューカレドニア、空港閉鎖で観光客足止め 仏から警

ワールド

イスラエル、ラファの軍事作戦拡大の意向 国防相が米

ワールド

焦点:米支援遅れに乗じロシアが大攻勢、ウクライナに

ワールド

南ア憲法裁、ズマ前大統領に今月の総選挙への出馬認め
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の「ロイヤル大変貌」が話題に

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『悪は存在しない』のあの20分間

  • 4

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 5

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 6

    「裸に安全ピンだけ」の衝撃...マイリー・サイラスの…

  • 7

    「まるでロイヤルツアー」...メーガン妃とヘンリー王…

  • 8

    中国の文化人・エリート層が「自由と文化」を求め日…

  • 9

    「すごく恥ずかしい...」オリヴィア・ロドリゴ、ライ…

  • 10

    日本とはどこが違う? 韓国ドラマのオリジナルサウン…

  • 1

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 2

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 3

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 8

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 9

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 10

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中