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WHO、ワクチンの政治利用に警鐘「一致したメッセージ重要」
世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者のマイク・ライアン氏は17日、新型コロナウイルスワクチンの配布時期について米国内で異なる見解を示したことについて、すべての国が市民に「一致したメッセージを送る」ことが重要だと指摘した。(2020年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ 17日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の緊急対応責任者のマイク・ライアン氏は17日、新型コロナウイルスワクチンの配布時期についてトランプ米大統領と米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長が異なる見解を示したことについて、すべての国が市民に「一致したメッセージを送る」ことが重要だと指摘した。
トランプ大統領は16日、新型コロナワクチンの配布が2021年半ばごろになるとのレッドフィールド所長の見解に異を唱え、今年中に供給開始できる可能性があると述べた。
ライアン氏は会見で「あらゆるレベルから一致したメッセージを発信することが重要。特定の国や機関のためでなく、科学、政府の間で一致したメッセージだ」と述べた。
コロナウイルスを巡る研究では、データや新たな証拠が出てきて複雑になっており、誰もが常に情報を把握していることは容易でないと指摘。「重要なのは、政府、研究機関が冷静に証拠を検証し、最も包括的でわかりやすい情報を提供し、人々が適切な行動をとれるようにすることだ」と述べた。