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慰安婦問題、被害者中心主義で解決へ=韓国大統領

2020年08月14日(金)18時34分

 8月14日、韓国の文在寅大統領は、日韓の慰安婦問題を解決するため、存命している元慰安婦の窮状を訴えていく意向を示した。写真は5月、ソウルの大統領府で代表撮影(2020年 ロイター)

[天安(韓国) 14日 ロイター] - 韓国の文在寅大統領は14日、日韓の慰安婦問題を解決するため、存命している元慰安婦の窮状を訴えていく意向を示した。

韓国ではこの日、今年で3回目となる「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」の式典が開かれた。

文大統領は録音されたメッセージで「問題解決の最も重要な原則は『被害者中心主義』だ」と発言。文大統領は、慰安婦問題に関する2015年の日韓合意について、存命者の希望が完全に反映されていないと主張している。

今回の式典は、新型コロナウイルスの流行や最近の大雨被害に加え、元従軍慰安婦を支援する団体の不正会計疑惑が浮上したこともあり、規模を縮小して行われた。

存命している元慰安婦は17人。式典にはそのうちの1人である李容洙さんも出席し、「(支援団体は)問題解決に向けて努力している人々だ」と発言、不正会計疑惑に落胆しないよう他の存命者に呼び掛けた。

李さんは、支援団体の前代表が元慰安婦を政治的・金銭的に利用していたと批判しており、ソウルの日本大使館前で毎週開かれている抗議集会を中止するよう求めた。

支援団体の尹美香・前代表は、不正行為を否定しているが、物議を醸したことを謝罪している。

ロイター
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