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金正恩氏の妹、脱北者の反北朝鮮ビラに警告 南北軍事合意破棄も

2020年06月04日(木)12時29分

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長(写真)は韓国に対し、両国を隔てる非武装地帯への脱北者によるビラ散布をやめさせるよう警告した。2019年3月撮影(2020年 ロイター/Jorge Silva)

[ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は韓国に対し、両国を隔てる非武装地帯への脱北者によるビラ散布をやめさせるよう警告した。散布が続けば南北軍事合意を破棄する可能性があるとしている。

与正氏は北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が4日に伝えた声明文の中で、北朝鮮側の非武装地帯で最近、数千枚の「反朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ビラ」が落ちていたことに言及。「われわれの目の前で行われるこのような悪意の行為が『個人の自由』や『表現の自由』の口実の下に放置されれば、南朝鮮(韓国)当局は近いうちに最悪のフェーズに直面しなければならない」とした。

同氏は戦争の現実的な脅威を取り除くことを約束した2018年の南北軍事合意について「ほとんどなんら価値はない」とし、ビラ散布の結果として破棄する可能性を警告。また、開城工業団地からの完全撤退や共同連絡事務所の閉鎖の可能性にも触れた。

これを受け、韓国統一省の報道官は定例会見で、ビラの散布を中止するよう呼び掛けた。

同報道官は、ビラを散布すれば、北朝鮮との緊張が高まり、私的財産が脅かされると主張。「政府はビラの散布を中止するための措置を何度か講じてきた」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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