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トルコGDP、第1四半期は前年比+4.5% コロナ前の成長が寄与
[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコ統計庁が29日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.5%増となった。新型コロナウイルスによる景気急減速前の融資拡大に押し上げられた。
ロイター調査による市場予想は5.4%増だった。
第1・四半期のGDPは、前四半期比(季節・日数調整後ベース)では0.6%増加した。
アナリストによると、新型コロナの影響で3月以降の景気は今年の半ばにかけて大きく低迷するが、1月、2月の力強い成長がその打撃を和らげる可能性がある。
近年経済成長をけん引してきた建設部門は前年比1.5%減少。サービス部門は同12.1%と最も増え、情報・通信部門が10.7%増、工業部門が6.2%増とこれに続いた。
新型コロナの感染拡大を抑制するため、トルコ政府は3月に国境を封鎖。航空便の運航を停止し、週末のロックダウン(都市封鎖)を導入したため、貿易や観光、内需が落ち込んだ。工場の一部も一時的に操業を停止した。
こうした経済活動の停滞を反映し、4月のトルコの輸出は41.4%、輸入は25%それぞれ減少し、貿易赤字は前年比67%拡大して45億6000万ドルとなった。
政府当局者は通年をプラス成長で終えると見込んでいるが、国際通貨基金(IMF)は5%のマイナス成長を予想している。2019年通年は0.9%のプラス成長だった。
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