[ドバイ 17日 ロイター] - イラン最高指導者のハメネイ師は17日、政府のガソリン価格引き上げを支持する姿勢を表明し、値上げに対して全国的な抗議行動が起きていることについては、イランの敵対者や外国勢力が主導していると批判した。
ハメネイ師は国営テレビの演説で「一部の人々が値上げの決定に不安を抱いているのは疑いない。だが破壊行為や放火はわが国民ではなく、フーリガンの仕業だ。反革命者とイランの敵はいつも破壊や安全保障の侵害をこれまで後押ししてきたし、今も続けている」と語った。
イランの複数の通信社やソーシャルメディアによると、政府がガソリン価格を引き上げた翌日の16日に、首都テヘランや他の多くの都市でデモ参加者と警察や治安部隊が衝突。デモ参加者は政府トップの辞任も求めた。約1000人が拘束され、100カ所の銀行が放火される事態になった。当局者によると南東部の都市では15日に死者も発生した。
またロウハニ大統領は「国民には抗議する権利があるが、それと暴動は話が違う。われわれは暴動を通じて治安が乱れるのを決して容認できない」と発言した。
同国では当局によってインターネットのアクセスも制限され、抗議行動がソーシャルメディアを通じて拡大するのを防ごうとする政府の意図がうかがえる。
これに対して米ホワイトハウスは「死者を出すような強制力と通信制限を抗議に使用したことをわれわれは非難する」などと記した声明を発表した。