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ボリビアのアニェス上院議員、暫定大統領への就任を宣言

2019年11月13日(水)13時24分

 11月12日、南米ボリビアでは、モラレス前大統領の辞任を受け、同国のジャニーン・アニェス上院副議長(52)が、暫定大統領への就任を議会で宣言した。写真は大統領官邸のバルコニーから手を振るアニェス氏(2019年 ロイター/Marco Bello)

[ラパス/メキシコ市 13日 ロイター] - 南米ボリビアでは、モラレス前大統領の辞任を受け、同国のジャニーン・アニェス上院副議長(52)が12日、暫定大統領への就任を議会で宣言した。

同国の憲法では大統領と副大統領が空席となった場合、上院議長が暫定的にその職務を引き継ぐことになっているが、サルバティエラ上院議長も10日、大統領、副大統領とともに辞任した。アニェス氏はこの憲法の規定に従って暫定大統領に就任すると宣言したが、モラレス氏を支持する左派議員のボイコットにより、暫定大統領の指名手続を進めるための議会は定数不足で開かれていない。

亡命先のメキシコに12日到着したモラレス氏は、政治的闘争を続けると訴えた。

モラレス大統領は10日、軍の退陣要請を受け、国の安定回復のために辞任すると表明。しかし、10月の大統領選挙の後に拡大した抗議デモを発端とする首都ラパスやその他の都市での混乱は続いており、暫定大統領の就任によって鎮静化に向かうかどうかは不透明だ。

トランプ米政権の高官は、モラレス氏が去ったことはボリビアの混乱の沈静化に向けた前向きなステップだと評価した。

同高官は、メキシコ政府がモラレス氏の亡命を受け入れる意向を事前に米国政府に伝えてきたと述べたが、メキシコのエブラルド外相はこれより先、米国政府とモラレス氏の亡命について話はしていないと語った。

米国務省は12日、声明を発表し、ボリビアに駐在する政府職員の家族に対し、社会の混乱を理由に出国するよう命じた。また、米国民にボリビアへの渡航を控えるよう呼びかけた。

*内容を追加しました。

ロイター
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