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米加との新協定、他国との経済関係を妨げず=メキシコ外相
10月13日、メキシコのビデガライ外相は、中国の王毅外相と電話会談を行い、メキシコ、米国、カナダの新たな貿易協定について、他国との経済関係を妨げることはないとの見解を示した。外務省が発表した声明で明らかになった。写真はメキシコ上院議会で演説する同外相。9日にメキシコシティで撮影(2018年 ロイター/HENRY ROMERO)
[メキシコ市/上海 14日 ロイター] - メキシコのビデガライ外相は13日、中国の王毅外相と電話会談を行い、メキシコ、米国、カナダの新たな貿易協定について、他国との経済関係を妨げることはないとの見解を示した。外務省が発表した声明で明らかになった。
3カ国の新たな協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」は、締結国のいずれかが中国などの「非市場経済国」と自由貿易協定(FTA)を結んだ場合、残りの2カ国は6カ月後に協定を離脱し、2国間の協定を結ぶことができるとしている。
ビデガライ外相はそのようなFTAの締結を目指すかどうかには言及しなかったが、新たな協定は締結国以外の国との二国間協定を阻止するものではないと指摘した。
声明によると、ビデガライ氏は新たな協定のいずれの条件も、メキシコが主権国家として維持する他国との二国間関係や経済交流を妨げないと強調したという。
一方、中国外務省のウェブサイトに14日掲載された声明文によると、王毅外相は中国とメキシコの関係について「多方面に及ぶ戦略的パートナー」と呼び、両国は常に主要分野で互いに支援し、理解し、信頼を寄せてきたと発言。
「いかなる二国間・多国間自由貿易協定も第三者を標的にすべきではなく、また加盟国の合法な権利や利益を制限してはならず、排他的であるべきではない」と述べた。