ニュース速報

ワールド

インタビュー:米中通商協議、為替が議題に含まれるべき=米財務長官

2018年10月12日(金)20時05分

 10月12日、ムニューシン米財務長官は、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁に、今後の米中通商協議では為替問題が議題に含まれなければならないと述べ、最近の人民元の下落に懸念を表明したことを明らかにした(2018年 ロイター/Johannes P. Christo)

[ヌサドゥア(インドネシア) 12日 ロイター] - ムニューシン米財務長官は12日、中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁に、今後の米中通商協議では為替問題が議題に含まれなければならないと述べ、最近の人民元の下落に懸念を表明したことを明らかにした。

ロイターのインタビューで語った。

また、両国の通商関係に均衡を取り戻すために、中国は具体的な「行動項目」を明示する必要があるとの認識を示した。

ムニューシン長官と易総裁は、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会の合間に為替問題について幅広く協議を行った。

長官は協議について「わたしは人民元の下落について懸念を表明した。今後のいかなる米中通商協議でも為替が議題とならなければならない」と強調した。

ムニューシン長官によると、同長官と易総裁は、元安ドル高を促している市場のファンダメンタルズについて協議。「易総裁の視点から、この問題について、生産的な説明が得られたと思う」と述べた。

関係筋によると、易総裁は11日、中国の金融政策が米国の金融政策とは反対のサイクルにあるとの認識を示した。

ムニューシン長官は、来週発表予定の財務省為替報告書で中国が為替操作国に認定されないとの一部報道については、コメントを控えた。

ただ、為替報告書は厳密な調査とデータに基づくものであり、「政治的な文書ではない」との認識を示した。

長官は、米中首脳が11月に会談する可能性があるとのウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の報道についても確認を避けた。ただ、通商協議の再開には、中国が構造改革で行動することを約束する必要があるとの認識を示した。

長官は「(中国から)シグナル以上のものが必要だ」とし「関係に均衡を取り戻す行動項目で合意できなければならない。すでに明らかにしているが、協議したい実際の行動項目があるなら、私たちは耳を傾ける」と述べた。

長官は、関係に均衡を取り戻すことができれば、米中の年間貿易総額は、現在の6500億ドルから1兆ドルに増加する可能性があり、北米自由貿易協定(NAFTA)の貿易額1兆2000億ドルに迫るとの見方を示した。

パキスタンが国際通貨基金(IMF)と支援策を巡る協議を開始したことについては、パキスタンの中国などに対する債務の透明性が必要だとの認識を示した。

米国株が2日連続で急落したことについては「正常な市場の調整だ」と指摘。「市場が効率的だとは考えていない。市場に投資する時は、市場が時に両極端に振れることを覚悟しておく必要がある」と述べた。

*内容を追加し、写真を差し替えました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

ニュース速報

ビジネス

日産、英工場の賃金交渉延期 EU離脱で

ビジネス

焦点:安倍首相、増税対策で政策総動員 ポイント還元

ビジネス

アングル:米為替条項要求の波紋、円高緩やかでも日本

ビジネス

米老舗小売シアーズが破産法第11条申請、ネット通販

MAGAZINE

特集:「儲かるエコ」の新潮流 サーキュラー・エコノミー

2018-10・16号(10/10発売)

単なるリサイクルでなく目指すのはあくまで儲かるビジネス── 地球と経済を救う革新概念「サーキュラー・エコノミー」とは

人気ランキング

  • 1

    ノーベル平和賞のヤジディ教徒の女性が、ISISの「性奴隷」にされた地獄の日々

  • 2

    「深圳すごい、日本負けた」の嘘──中国の日本人経営者が語る

  • 3

    スウェーデン中国人観光客「差別事件」で、中国が支払った代償

  • 4

    米中通貨戦争へカウントダウン開始

  • 5

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 6

    ハーバードの「キャリア相談室」で涙を流すエリート…

  • 7

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 8

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はい…

  • 9

    崩れ落ちる中国経済 住宅ローン地獄で家計債務がリ…

  • 10

    ボイジャー2号がいよいよ太陽系から離脱しインター…

  • 1

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 2

    ボイジャー2号がいよいよ太陽系から離脱しインターステラーへ

  • 3

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はいま......

  • 4

    小説『ロリータ』のモデルとなった、実在した少女の…

  • 5

    「深圳すごい、日本負けた」の嘘──中国の日本人経営…

  • 6

    ノーベル平和賞のヤジディ教徒の女性が、ISISの「性…

  • 7

    スウェーデン中国人観光客「差別事件」で、中国が支…

  • 8

    おどろおどろしい溶岩の世界!?木星の北極の正体が…

  • 9

    世界一スキャンダラスな絵画、謎に包まれた「女性器…

  • 10

    米国でミレニアル世代を中心に「魔女」が急増中、そ…

  • 1

    「売春島」三重県にあった日本最後の「桃源郷」はいま......

  • 2

    「まぶた失い眠れない」 イギリスで急増する硫酸襲撃の恐怖

  • 3

    「クラスで一番の美人は金正恩の性奴隷になった」

  • 4

    日本の空港スタッフのショッキングな動画が拡散

  • 5

    中国、火鍋からネズミの死骸が出て株価暴落、損失1.9…

  • 6

    SNSのイタイ「セクシー自撮り」に隠された本音 他に…

  • 7

    アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度…

  • 8

    ペンギンの同性カップル、両親からひなを誘拐

  • 9

    現代だからこそ! 5歳で迷子になった女性が13年経て…

  • 10

    ソメイヨシノ韓国起源説に終止符? 日本文化の起源…

資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
デジタル/プリントメディア広告営業部員を募集
「♯レゴのすべて」投稿キャンペーン
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版

ニューズウィーク日本版特別編集 レゴのすべて

絶賛発売中!