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国際帝石、豪LNG海上施設で当局が安全性の問題指摘
7月9日、国際石油開発帝石(INPEX)が主導するオーストラリア北部のイクシス液化天然ガス(LNG)プロジェクトを巡り、豪当局は、海上プラットフォームに安全性の問題が見つかったとし、強制措置を検討していることを明らかにした。写真は都内で3日撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung Hoon)
[メルボルン 9日 ロイター] - 国際石油開発帝石(INPEX)<1605.T>が主導するオーストラリア北部のイクシス液化天然ガス(LNG)プロジェクトを巡り、豪当局は9日、海上プラットフォームに安全性の問題が見つかったとし、強制措置を検討していることを明らかにした。
国家海洋石油安全環境管理庁(NOPSEMA)の広報担当者は電子メールで、6月下旬にイクシスのプラットフォームで実施した4日間の検査で、「危険なエリアにおける電気設備の適合性に不備が見つかった」と説明した。
国際帝石は6月の生産開始を見込んでいたが、上田隆之社長は先週ロイターに対し、対応すべき小さな問題が複数あると明らかにしていた。
NOPSEMAの広報担当者は、検査で見つかった不備に対応するため生産開始を遅らせたとの報告が国際帝石からあったとした。
国際帝石の広報担当者は具体的な技術面の問題についてコメントを控え、生産開始前の最終安全点検で改善すべき小さな問題がいくつか見つかったが、「大きな課題ではない」と述べた。
その上で、作業員の安全を最重要視しており、最終安全確認の完了に納得して初めて生産を開始すると述べた。
NOPSEMAは、検査が正式に完了していないため、これ以上の詳細は公表できないとした。
NOPSEMAが取り得る強制措置は、改善通知や特定活動の禁止通知から、重大な違反に関しては民事・刑事訴追まで含まれる。