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米大統領が消費者金融保護局長を指名、左右両派から批判

2018年06月18日(月)13時52分

 6月16日、米ホワイトハウスは、トランプ大統領が消費者金融保護局(CFPB)局長に行政管理予算局(OMB)の職員キャシー・クレイニンガー氏を指名すると発表した。写真はワシントンのホワイトハウス。(2018年 ロイター/Joshua Roberts)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米ホワイトハウスは16日、トランプ大統領が消費者金融保護局(CFPB)局長に行政管理予算局(OMB)の職員キャシー・クレイニンガー氏を指名すると発表した。

上院で承認されれば、マルバニーCFPB局長代行の後任となるが、消費者団体や一部の保守派からは、クレイニンガー氏の経験不足を指摘する声が出ている。

マルバニー氏はOMBの局長を兼務しており、クレイニンガー氏の上司に当たる。

ウォルターズ大統領副報道官は「(CFPBは)過度の支出、機能不全、政治問題化した課題といった問題を抱えているが、(クレイニンガー氏が)新鮮な視点と、切に必要とされているマネジメントの経験を提供してくれるだろう」と表明した。

クレイニンガー氏は法律の学位を保有。国土安全保障省や議会のスタッフとして働いた経験がある。

トランプ大統領は昨年11月、オバマ前大統領が指名したリチャード・コーデレー前CFPB局長に代えて、マルバニー氏を局長代理に指名。CFPBは、悪質な融資などを防止する目的で設立されたが、マルバニー氏は、新規制の棚上げなどを進めてきた。

消費者団体や一部の保守派からは、クレイニンガー氏の能力や上院での承認獲得を疑問視する声が浮上している。

左派系の消費者団体アライド・プログレスは、クレイニンガー氏には関連業務への経験がなく、マルバニー氏がCFPBでの権限を維持しようとしていると批判。

金融規制の専門家J・W・ベレット氏によると、クレイニンガー氏は、保守派の間で非常に「聡明」との評価を得ているが、消費者金融分野の経験はないという。

保守派の間には、マルバニー氏は管理職として有能で、クレイニンガー氏の能力に疑問があれば、同氏の指名を支持しないだろうとの見方も出ている。

ロイター
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